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100バウハウス - ユニバーサルデザインの小さな家アワード

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100バウハウス - ユニバーサルデザインの小さな家アワード

ユニバーサルデザインの小さな家アワードはバウハウス100年を記念するイベントの一つです。
バウハウスは、1919年にドイツ、ワイマールで設立された学校から始まります。
バウハウス学校では、新しい価値観に即した工芸・デザイン・美術や建築に関する

総合的な教育が行われ、芸術と技術の融合を目指しました。
その後ナチスにより迫害を受けましたが、教授たちは外国に亡命し、世界中にバウハウスの哲学を
継承させたことは、言うまでもありません。
今回のアワードは、バウハウス大学のウルフガング・ザットラー教授審査委員長の元、
バウハウス学校設立の地、ドイツ、ワイマールで審査が行われます。

主催のドイツ、ユニバーサルデザインインステチュートは、ユニバーサルデザインという見地で、
健常者、身障者、老若男女、誰にとっても使いやすく、現代の先進技術を駆使した優れた製品を
奨励していく目的で設立された公益団体です。
今回の小さな家の公募展に関しても、誰にとっても心地よく使えるユニバーサルデザインの家
であることが重視されています。

この公募展の審査がおこなわれる会場は、ノイフェルトboxというノイフェルト財団の建物です。                                       そこで優勝作品1点と優秀作品20点が選ばれ、審査の後は、展覧会としてその場所に展示されます。
バウハウス学校の一期生であるエルンスト⋅ノイフェルトは、建築モデュールという概念を世界で初めて、
一つの書籍にまとめた、バウハウスととてもゆかりが深いドイツの建築家です。
彼の本は、世界中で訳され、戦後の建築家のバイブルとも称されました。
日本でも建築設計大辞典として長い間発売され続けていました。

ドイツでは、19世紀頃から、都会に住む人たちが休日に自然と触れ合う憩いの場所として、
家からあまり離れていない郊外に、庭のついた小さな家を持ちました。
その小さな家のことをシュレーバーガルテンといい、そこでは、数十件から数百件の小さな家の集落が
一つのコミューンを作り、住民間での規則を決め、秩序を守り、安らぎの場として共に休日を過ごしました。
工業化が進んだ今世紀に入ってからは、 益々その必要性が問われ、現在では、
ドイツ国内や北ヨーロッパを中心にたくさんのシュレーバーガルテンの自治体が形成されています。

このドイツのシュレーバーガルテンのコンセプトは、都会の人々が安らげる
休日の自然の中の小さな家でしたが、今回のアワードのテーマである
ユニバーサルデザインの小さな家は、誰でもが使え、地球に優しい配慮があり、且つ                                                          最新の技術を備えた21世紀の家です。                                                                                                                                   災害後の一時的な住居や高齢者や核家族の住居、または狭い土地に建つ住居であっても構いません,                                    皆様の新しい発想のユニバーサルデザインの小さな家のご応募をお待ちしています。

 お申し込みはこちらから http://universal-design.org